再会 〜思い〜

郡山から戻りました。

今回、私は日帰りだったので、現地で活動できる時間は正味4時間程度。
初めて活動する仲間への引き継ぎのために、窓口になってくださっている方に会う事、
避難所の全体を一緒に歩く事、顔見知りになった方々に会いながら、今回の活動期間を伝えること、
約束したものを渡す事などなど、ひとつひとつ実行していきました。

避難所はとても広く、また常に変化しています。
前回に比べて、通路におられる方々が減っていました。
聞けば、施設内のホールがあらたなスペースとして確保され、そこに移動されたということだった。
通路はどうしても人目に触れてしまうので、常に体のどこかが緊張しているような状態になる。
また、人の流れがあるので、ホコリなども立ちやすい。
新しいスペースの確保は、本当によかったと思った。

避難所といっているこの場所は、生活の場です。
畳2枚ほどのスペースが家であり、隣近所があり、地区があり、全体で町。
引っ越しあり、近所の変化あり、地区の決定あり、町の決定あり。
そうした人の意思によって、全体の意思によって、日々変化し続けている。

館内を歩きながら、会おうと思っている人に、短時間ですべて会えるだろうか…との思いが
一瞬よぎった。

「会いたい」「会って帰る」

思いを新たに歩き始めると、物資供給の列の中に、階段の途中で、通路の途中で、
会いたかった方、その人につながる方が、目に飛び込んで来て会う事ができた。

「あれは本当にあったかくって楽になる、またやってもらえるの? 来て来て」
「明日の午後、待ってるから」
中には、名字ではなく名前で呼んでくれて、手を振ってくれる人もいる。

前回、アクティベーションを希望されたが、
私がタイミングよく動けずにそのまま別れてしまった方がいた。
その方のスペースを訪ねたが不在。
陽も傾き始め、そろそろ引き上げようかという話になって
自衛隊が供給しているお風呂の近くの広場で、子どもたちが遊んでいる姿を撮影していたら、
その方の姿が視界に入った。
会えた!

思わず駆け寄ると、覚えていてくださって、
「あー!会えた〜!よかった、うれしい!」
「あのときはありがとう。あれは本当にあったかくって、
 筋肉がぴくぴく反応して不思議だったけど、あのあと、本当に楽になったんだよ。
 今日は、アパートを見に行ったり、人が訪ねて来たり、
 そうそう、仕事もすることになったのよ」
二人しばし手を取り合って話をし、お風呂から戻られるのを待って
前回果たせなかった約束を果たす事ができた。

この数時間の間の出来事は、
天空からみたら、この「町」の、この一日を構成する、ほんのほんの一こまに過ぎない。
でも
そのほんの一こま一こまによって、人と人とのふれあいという作用によって、
また新たな動きとなって、明日へ歩む道ができていく。

その歩みの一瞬一瞬に、自分=思いを宿らせたい。

そういう思いと共に、東京に戻りました。
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