衝撃

打ち合わせに向かう電車の中。
向かう先は、神楽坂。

「あ、そうだ。久しぶりに赤城神社に寄ろう」

地下鉄を降り、地上に出て角を曲がる。
曲がった時点で、正面に神社の大きな木々と社殿が見える・・・

「・・・え? 神社がない。」

木々は立っている。でも、その向こうに社がなく、その向こうのビルが見える。

「うそうそうそ・・・」

なんでビルが見えるのかが、わからなくて最初は頭の中が整理つかなかった。
久しぶりに、と思っていた場所がないというショック。

どうしてないの? まさかマンションとか立つんじゃ・・・。
もし、そうだとしたら・・・神楽坂のこの街の人はそれを許したの?

神社門前までの20メートル。頭の中はいろんなことを考えていた。
入り口に立つと、そこに張り紙がしてあった。
新しく社殿を建て直すとのことだった。

「・・・ああ、びっくりした」

神社のような、「ずっとある」と思っているものが
こつ然と姿を消す・・・そういうことがある、あり得るということ。

もちろん、神社やこの地元の人にとっては「計画」されていたこと。

でもその計画を知らないと、本当に「こつ然と消えた」としか思えない。

「ある ものが ない」は、あり得る。

そしてその時の自分の気持ち。・・・ショックと寂しさ。


建て直すと知り、ホッとした。ほんとに、ホッとした。

どんなふうに新しくなっていくか・・・。

きっと今日も、再建計画は一歩一歩進行しているはず。

その日が待ち遠しい。
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