夕日を眺めながら

今朝、父からの電話で

実家に犬を世話してくれた親戚のおじさんが亡くなったことを知りました。

私が子どもの頃、おじちゃ〜ん、おばちゃ〜んと言っていた人たちが

今どんどん年老いて、あの人は病院、あの人は老人ホーム……

そういう話が多いなかで、このおじさんは、まだ年令は若くて。

肺ガンだったのですが、「おれは自分で治す!」と

いろいろな療法をやっているという話を母から聞いていました。

このおじさんは、大の犬好き。将来警察犬になる犬を育てたりしていたので

子どもの頃、私は「犬のおじちゃん」と呼んでいました。

「犬のおじちゃん」も最後は病院で息をひきとりました。

縁というのは不思議なもので・・・

数年前から、犬のことを通して父や母はおじさんとよく会っていました。

それまでは、同じ町内に住みながら祭や正月に会う程度だったのですが

「どうせ犬を飼うなら、おじちゃんに世話してもらおう」ということになって

相談しだしたのがはじまりで、祭や正月に限らず、おじさんの家に行ったり

うちに来てもらったり、行き来するようになったようでした。

念願の柴犬「さくら」を世話してもらってから後も

おじさんは、何度も実家にさくらのようすを見に来たようです。

「今日もおじちゃん、来てくれてな、さくらを見て、そしてうちに上がってくれて

 いろいろ話したよ」

そんな話を電話で何度か聞きました。

私は、実家に親戚の人が遊びに来るのが大好きで、おじさんの話を聞くたびに

うれしいな〜、うれしいな〜と思っていました。


この間の土曜日、母は電話で「今日は病院まわりをする」と言っていました。

ふと思い立って、今日はそうする、と決めたようでした。

その中には、犬のおじちゃんも入っていました。

日曜日の朝、母から電話で、病院まわりの報告を聞きました。

犬のおじちゃんとも話をして…ということでしたが、まさか別れがこんなに早いとは

私もびっくりしましたが、一番驚いたのは母だろうと、

今こうして書きながら、母の心を想っています。


私には、白血病を持つおじちゃんもいます。余命の宣告まで受けたのに

今年の正月も元気で「うまいうまい」とお酒を美味しそうに飲んでいました。

そうかといえば、冬のはじめまで犬を見に来てくれたおじちゃんは

今日は息をしていません。


いろいろな思いが浮かんでは消え、浮かんでは消えながら

今、夕日が沈むのをみています。

さくらは…何かを感じているのかな。
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by bluebean | 2005-02-22 17:18